コラム
投資に関して
2020.07.17
日本人が株式投資をしない理由
前回、資産運用(投資)についてのコラムを書きましたが、皆様からの反響が大きかったので、また今回も資産運用(投資)についてです。
『結局、株って儲かるの?』というご質問が多いのですが、『選び方を間違えなければ』資産形成に大いに役立ってくれるはずです。
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しかしながら、諸外国に比べて、なぜ日本人は株式投資を嫌う人が多いのでしょうか?
それは日経平均の推移を見て頂ければわかりますが、1990年初頭のバブル崩壊からは右肩下がりになっているためです。
1989年につけた最高値38,915円はバブル崩壊後下がり続け、約一年後に半値ほどに。
そして2008年リーマンショックで7,000円を割り込むまで下落しました。
2012年ごろからアベノミクス相場が始まってからは右肩上がりで、現在は23,000円ほどまで回復しました。
近年上がってきてはいますが、バブル崩壊以降から資産形成として日本の株を運用として使った場合は、なかなか良い利回りにはなりにくかったのです。
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例えば同じ期間、私がよくご紹介する米国の『S&P500』(またでました!)に投資した場合はどうなっていたのでしょうか?
『S&P500 チャート』で検索して頂くと、リーマンショックもなんのその。きれいな右肩上がり!
過去30年間の平均利回りを見てみると約5%!
『30年前に100万円を一括投資をしていれば432万円』になります(税金、諸費用等加味せず)。
『30年間、毎月1万円を積立投資していた場合、元本360万円が818万円』になります(税金、諸費用等加味せず)。
実は、この『S&P500』への積立投資は、世界最大の投資会社であるバークシャー・ハサウェイのCEOを務めるウォーレン・バフェット氏もお勧めしている投資先なのです。
このような成功体験、失敗体験が投資に向かう姿勢に表れているのではないのかなと思います。
2012年以降では日本でも右肩上がりになっていることもあり、株式投資をされる方が増えてきています。
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例えば年平均利回り5%を実現できたとすると、どのくらい増えるものなのでしょうか?
毎月3万円を10年間積み立てると元本360万円が465万円(+105万円)に。
毎月3万円を20年間積み立てると元本720万円が1227万円(+507万円)に。
毎月3万円を30年間積み立てると元本1080万円が2456万円(+1376万円)に。
毎月3万円を40年間積み立てると元本1440万円が4466万円(+3026万円)に。
このように期間が長い方が、より高い複利効果を生むことがわかります。
ちなみに、この増えた分については通常、税金が20%程度かかってきますが、
この積立投資を『つみたてNISA』を使って行った場合、増えた分について税金は一切かかりません!!! ※最長20年間
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経済成長することにより株価は伸びていきます。
これからも世界人口は増えていくことが予想されますので経済発展が留まることはないでしょう。
そして海外の企業はインターネットの普及により、さらに身近なものになってきております。
国内株式の方がリスクが低くて、海外株式の方がリスクが高いとお考えの方は、今の時世を鑑みると一考の余地があるのかもしれません。
『知るは財産、知らぬは負債』
永井教盟
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