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コラム

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2020.10.23

巧妙さを増す詐欺の手口

 

詐欺のメッセージで偽サイトに誘導し、金銭などを奪おうとするフィッシング詐欺。

 

『聞いたことがある』『気を付けている』という方は多いかもしれませんが油断は大敵。

 

知っていると思っていても時代とともに、新しい手口が登場しています。

 

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ある日、メールを見てみたら『〇〇〇〇をご利用のお客様へ』というメール。

 

実在の企業やサービスだからと安心してメール本文に書かれた『ここをクリックしてください』というリンク先にジャンプしたところ、そこは巧妙に作られた偽サイトだった。

 

サイバー犯罪者が偽メールによってユーザーを誘導し、罠を張った偽サイトに連れていくのがフィッシング詐欺の典型的な手口です。

 

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最近では偽サイトも本物に近くなってきています。

 

まるで本物のような文面やデザインにつられて、クレジットカード番号や、キャッシュカードの暗証番号、IDとパスワード、電話番号といった個人情報を入力してしまう人は少なくありません。

 

サイバー犯罪者は個人情報を悪用し、あなたに成りすまして多額の買い物をしたり、思うがままにお金を引き出したりできるでしょう。

 

また、サイバー犯罪者は最新の流行に敏感です。

 

インターネット環境の変化に合わせて、メール以外にもSNSや、スマートフォンのSMS、動画共有サービスなどのメッセージをやり取りできる場所が増え、そんなあらゆる場所にフィッシング詐欺の罠が張られています。

 

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SMSを悪用したフィッシング詐欺のパターンをいくつかご紹介しましょう。

 

『新しいセキュリティ対策を導入しました』『登録情報に誤りがあります』『第三者からのアクセスがあったためパスワードを変更しました』などと、あなたのアカウントを守るためであるかのように偽サイトにアクセスさせるもの。

 

虚偽の購入確認メールを送り、『キャンセルはこちら』のリンクから偽サイトに誘導する手口も横行しています。

 

LINE、Apple、Amazon、Google、Facebookなどの人気サービスを装った手口も増えています。

 

スマートフォンのSMSに『料金が未納です』といったメッセージを送り偽サイトに連れて行こうとする手口も増えています。

 

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用心のポイント

 

〇違和感を大切にする。

・最近は洗練されてきたものの、メッセージやサイトの日本語が不自然であるなどの場合は、サイバー犯罪者が作った偽物である可能性が高いでしょう。

 

〇メール送信者のアドレスやアクセス先のURLに気を付ける。

・似た文字列でも1文字でも違えば別のアドレス・URLです。差出人は偽装できるのでヘッダー部分を開いて確認しましょう。

 

〇メール本文からリンクを開かない

・不審なメールのリンクはクリックせず、その企業やサービスのトップページからサイトにアクセスしましょう。

 

〇怪しい短縮URLはクリックしない

・SNSなどでは短縮URLが多用され、リンク先がわかりにくくなっています。そこでプレビューツールを使うとアクセスせずとも飛び先のURLが判ります。

 

〇確認点は問い合わせ窓口へ

・内容に不明点がある場合は直接返信せず、別のウインドウで公式サイトを開いて『問い合わせ先』ページを見て、電話や問い合わせフォームから担当者に確認しましょう。

 

〇ブラウザやセキュリティソフトの判別機能を利用する。

・プラウザやセキュリティソフトのフィッシングサイト判別機能を利用し、リスクが指摘されるサイトは絶対に開かないようにしましょう。

 

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 また先週、ある投資案件が『飛んだ』という情報が出ました。

 

最近では大学生など若い人たちの中でも仮想通貨やFXの自動売買、裁定取引(アービトラージ)などの投資案件が流行っておりSNSを通じてどんどん広がっております。

 

この『飛んだ』と言われる投資案件も参加者は相当数にのぼり、その投資案件の資金を捻出するために持続化給付金の公金詐取をしていた人もいたようです。

 

この案件が本当に『飛んだ』のか真偽のほどはわかりませんが、このように『飛んだ』案件があった後、さらに二次被害に巻き込まれてしまう事も少なくありません。

 

『その案件はもともと詐欺(スキャム・ポンジスキーム)だったんだよ。この別の案件なら大丈夫!』と別の案件に誘われることもあれば、

 

『そのお金回収しましょう!』として着手金を狙われたり、依頼しようとして個人情報を登録してしまうとその情報がリスト化して出回ってしまうことがあります。

 

このリストは詐欺師が一番好むリストになります。

 

統計上、人間は不安に駆られると通常よりもおよそ『4倍近く』行動を起こします。冷静さを失っているために二次被害に遭いやすく、そこの弱みに付け込まれます。

 

このような案件に巻き込まれた場合は早く頭を切り替えることが肝要になってきます。冷静に。冷静に。

 

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しかしながら、これは若い方だけの問題でもなく、先だって代表者が逮捕されたジャパンライフ事件ではターゲットは主に高齢者でした

 

これは昔からある詐欺の手法で、高利回りを謳っておきながら実際に運用せずに出資金をそのまま返して配当があるように見せかけていました。

 

そのようにして信用させ、追加の出資や口コミが広がって被害が拡大していきます。

 

この仕組みは仮想通貨系の投資案件との相性も良く『HYIP(高収益プログラム)』とよばれ、形を変えて発展してきているのです。

 

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かくいう私もいくつか投資案件をしています。実際にやってみて分かること、勉強になることも少なくありませんでした。

 

しかしながら、こういった投資案件は証券会社で購入できる株式や投資信託、先物とは全く『別モノのリスク』があります。

 

儲かる儲からないという投機的リスクの他に『詐欺かどうか』という格段にレベルが上がるリスクがあることを覚えておいてください。

 

             永井教盟

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