コラム
投資に関して
2020.11.06
個別銘柄で投資を始める前に
老後資産などの資産形成をする際には『長期、分散、積立』がポイントになります。
そのため投資デビューは『つみたてNISA』や『iDeco(個人型確定拠出年金)』という方が多いのですが、資産運用を始めると徐々に『個別銘柄の株式』にも投資したくなる方も多いのです。私もそうでした(*^^)v
しかし、『つみたてNISA』、『iDeco(確定拠出年金)』と『個別銘柄の株式投資』はリスクのレベルが格段に違ってきます。
『個別銘柄の株式投資』については『銘柄選定』とともに『購入するタイミング』が非常に重要になってくるためです。
例えば『アップル』は誰もが知る企業で業績も良いのですが、そういった銘柄は既に株価が高くなっていることがほとんどで、いわゆる『高値づかみ』をしてしまう事があります。
個別銘柄への投資は『投資』とはいうものの『投機(機会に投じる)』という側面も強くなっています。
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もし、個別銘柄への投資意欲が抑えられない場合は、個別銘柄に投資する前に、まずは半年ほど『ETF(上場投資信託)』に投資してみて、値動きを見ながらご自身のリスク許容度を確かめてみるのも良いかもしれません。
この『ETF(上場投資信託)』とは投資信託のように一つの銘柄だけではなくコンセプトをもって集められた銘柄の集合体です。
例えば日経平均株価を対象とするETF『NF日経225(1321)』は日経平均と同じ値動きをしますので、このETFを購入するだけで225柄に分散投資できています。
ETFであれば個別銘柄よりも値動きがゆるやかなのでリスクを逓減することが出来るのです。
こちらは現在だと、概ね25,000円くらいで購入(225銘柄に分散投資)することが可能です。
本来なら750万円くらいないと購入できない『ユニクロ(ファーストリテイリング:9983)』もこの中に組み込まれているのですが、個別銘柄では高すぎて購入できない銘柄にも投資が出来るという点がこのETFの良い点でもあります。
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世界にも視野を広げてみると様々なETFがあり、純資産ベースでの『世界TOP5』は下の銘柄になります。
①SPDR S&P500 ETF(SPY) 2954億ドル
②アイシェアーズ・コアS&P500 ETF (IVV)2148億ドル
③バンガード・トータルストックマーケットETF (VTI) 1633億ドル
④バンガード・S&P500ETF(VOO) 1605億ドル
⑤インベスコQQQ (QQQ) 1346億ドル
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①は当コラムでも良く出てくる米国の代表的な株価指数である『S&P500』が投資対象です。
ちなみに②と④もその投資対象は同じ『S&P500』なので、いかにこの『S&P500』への投資が人気があるのかがわかると思います。
その違いは、①は主に『デイトレード(短期売買)』に使われることが多く、②と④は長期の資産形成向きです。
これは費用比率に表れていて①の0.0945%に対して、②④は0.03%となっており、この費用比率は長期で積み立てをするほどパフォーマンスに影響を与えることになるためです。
③も投資先は米国ですが、その投資対象は『全米全ての上場銘柄』となりその組み入れ数は『3566銘柄』もあります。
値動きは①②④ともよく似ているのですが『S&P500』に選定されなかった急成長企業である『テスラ(TSLA)』等も含み、こちらも面白いと思います。
そして⑤は100銘柄ほどではありますが人気があり、別名『GAFAM欲張りセット』と言われています。
その割合は40%ほどがGAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)で占められており著しい成長を遂げております。
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米国の大統領はバイデンが優勢のようですが、なかなか決まりませんね(;^_^A
歴史的なジンクスでは大統領選挙が終わった後の11月~1月は米国株価が上昇トレンドになるそうです。
はたして今回はどうなるでしょうか!?
永井教盟
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