コラム
世界情勢
2021.01.15
2021年 仮想通貨事情
仮想通貨(ビットコイン等)は誕生してから10年以上が経ちますが、まだまだ馴染みのない方が多いと思います。
しかしながら、この仮想通貨を取り巻く状況は世界中で少しずつ変わりつつあります。
昨年10月に米国オンライン決済大手の『ペイパル(利用者は世界で3億人超)』が、2021年初頭に世界の加盟店2600万店以上で仮想通貨を使った支払いを出来るようにすると発表しました。
昨年12月には米国の仮想通貨業界で最大の事業規模を誇る『コインベース』が株式上場に向けて準備をしているというニュースがありました。
そして年末にはビットコインの時価総額が世界時価総額ランキング13位の『VISA(ビザカード)』を超えるというニュースもありました。
次第にアンダーグラウンドなものからメジャーなものになりつつあるのです。
2021年は仮想通貨がメジャーなものになれるかどうかの重要な年になりそうです。
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ビットコインの値動き
昨年のコロナショックにより各国株価が急落しました。ビットコイン(BTC)の値段も同様に急落しています。
急落時には1BTC=4,000ドル程まで落ちました。そこから各国の株価が戻るのと同様にビットコインの値段も次第に上がっていきました。
そして10月のペイパルの発表等を経て、半年経過した1月初旬には、なんと1BTC=40,000ドルを超えました(半年で10倍)!
私も少し持っていたのですが。。。当時2円分保有していたので20円になりました(・_・;)
急激な値上がりがあったので年明けからは調整が入り現状は少し落ち着いた価格帯になっております。
値動きが激しく、株式とは違ったリスクとリターンを感じた出来事でした。
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仮想通貨投資の注意点
①リスク
実際には案件にもよりますが、下記は私が実際にやってみて感じたリスク感です。FXと仮想通貨の間には結構な隔たりがあるような気がします。
仮想通貨 : 超上級者
FX : 上級者
個別株式 : 中級者
投資信託 : 初心者でも安心
定期預金 : 資産運用しましょう
②税金の知識が必要
仮想通貨で利益が出た場合にも税金がかかります。これは『証券会社で個別株式を特定口座で売買する』のとは違い、ご自身で申告するか税理士に頼む必要があります。案件によっては『税金を逃れるためには・・・』という手法を指南されることがありますが、脱税になりますのでくれぐれもお気を付けください。
③取引所等の手続きは自己完結できるようにしておく
仮想通貨の案件では紹介でつながる仕組みのものもあります。しかし、紹介者任せにするのではなく、ご自身で入金、出金等を行ってみて自己完結できるようにしておいた方が良いと思います。
④情報収集の難易度が高い
株式であれば決算等いくらでも調べることが出来ます。上場している企業であればホームページも必ずあります。仮想通貨では限られたコミュニティでの情報発信が主だったものになってしまうケースもあり情報が他の投資と比較して収集(検証)しづらいという特徴があります。
⑤詐欺に注意
高利回りを謳って勧誘して、実際には全く運用していなかった等の詐欺案件もあります。この見分けはわかりづらく、巧妙に隠されていることがありますので注意が必要です。
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上記のように仮想通貨には注意点がたくさんあるので躊躇されるようでしたら避けておいた方が良いかもしれません。
また『ビットコイン』とそれ以外の仮想通貨(『アルトコイン』と言います)には信頼度にかなりの差があるように感じます。
ペイパルで決済できる仮想通貨は『ビットコイン』『イーサリアム』『ライトコイン』『ビットコインキャッシュ』の4つですが、今後、仮想通貨がどのように発展していくのか、その動向に注目です。
永井教盟
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