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コラム

家計に関して

2021.01.29

収入の壁

 

税金や社会保険に詳しくない方でも『103万円の壁』といった言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

 

この『壁』とは、その金額を超えてしまうと、税金や社会保険、各種控除に影響が出る節目の収入のことを指しています。

 

収入は主に1月1日~12月31日で稼いだ金額の事を指しますので、働き方を見直すのに1月は良い時期かもしれません。

 

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『103万円:所得税の壁』

 

所得税は1年間で得た収入から『基礎控除48万円』と『給与所得控除55万円』を差し引き、残った金額に税率を掛けて算出します。

 

1年で得た収入が103万円未満の場合、『基礎控除48万円』と『給与所得控除55万円』を差し引くとゼロ以下となるので所得税はゼロになります。

 

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『130万円:扶養の壁』

 

扶養家族となっていた配偶者はパートなどで130万円を超えると扶養から外れます。

 

その場合、自分で国民健康保険料や国民年金を納めるか、パートやアルバイト先の社会保険に加入しなければなりません。

 

もし年収が130万円以上となる見込みがあり、かつ正社員の4分の3以上の労働時間、日数で働いているなら社会保険に加入できるかどうか、雇用主に確認してみましょう。

 

社会保険に加入できれば傷病手当金がもらえたり、将来の年金受給額が増える可能性があります。

 

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『150万円:配偶者特別控除満額38万円の壁』

 

従来の控除は配偶者の年収が103万円までとされていたところ、2018年からは150万円までと改正されました(※世帯主の年収が1220万円超の場合は配偶者控除、配偶者特別控除の対象外)。

 

配偶者特別控除は配偶者の年収が201万円以下であれば適用されますが、年収150万円以上になると段階的に控除額が減少していきます。

 

この『控除』が減ると、本人ではなく、配偶者(夫または妻)の手取り額が減ることになります。

 

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その他の壁

 

『壁』と言うと語弊があるものもありますが。。。

 

〇高額療養費の壁

・健康保険の仕組みのひとつで医療費を抑える制度です。実は日本では同じ治療を受けても年収で自己負担額が変わってくるのです。

 

・1か月に100万円かかった場合の自己負担額

 :住民税非課税世帯    : 35,400円

 :約370万円以下     : 57,600円

 :約370万円~770万円   : 87,430円

 :約770万円~1160万円 : 171,820円

 :約1160万円以上    : 254,180円

 

〇『児童扶養手当(母子手当)』の壁 ※子供1人の場合

・全部支給:月額43,160円支給。一部支給:月額43,150円~10,180円までの段階的支給。

 

・前年の収入が160万円以内であれば全額支給となり月額43,160円受給できます。

 

・一部支給(月最低額10,180円)も受けられなくなるのは前年収入が365万円以上あった場合。

 

 

〇生活保護の壁 

・とくに収入制限はありません。

 

・受給要件は『資産が無い、頼れる親族がいない、病気やけがで働けない、最低生活費に満たない収入」がポイントになります。

 

・この『最低生活費』は住んでいる地域(大都市or田舎)や世帯構成によって変わってきます。

 

・その最低生活費を算出し、満たない分が受給できる仕組みになっています。

 

 

〇自己破産の壁

・とくに収入制限はありません。

 

・借金の額はあまり重要ではなく、債務者の『支払い能力の有無(その借金が返済可能かどうか)』がポイントになってきます。

 

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最後の方は少し重たい話になってきていましたが、お困り事がありましたら一緒に解決方法を考えますのでお気軽にご相談ください。

 

 

           永井教盟

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