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コラム

投資に関して

2021.03.26

債券運用の使いどころ

 

前回、前々回に引き続き好評のため今回も資産運用の話です。

 

前回は株式運用について話を展開してきましたが、あまりリスクを取りたくない方からは敬遠されがちな話でもあります。

 

債券運用じゃだめなの?という声もありましたので、今回は債券運用について基本的な考え方をお伝えしていこうと思います。

 

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株式と債券の違い

 

株式も債券も同じ金融商品ですが、その性質は『まったく非なるもの』です。

 

株式はその会社の業績や期待値、市場の環境によって価格が青天井に上がっていくこともあり、激しい下落もあるものです。

 

債券とはいわゆる『借用証書』なので値動きは株式に比べてマイルドなものになります。

 

『100万円貸してくれたら1年後105万円返すよ!』というようなものです。

 

例えばこの『100万円⇒105万円の債券』を持っていたとして、その債券を120万円で買いたい人はいませんよね。

 

反対にこの『100万円⇒105万円の債券』を持っていたとして、その債券を80万円で売りたい人はいませんよね。

 

市場環境が悪化したとしても基本的にはこのような取引になるため値動きがマイルドなのです。

 

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債券運用の使いどころ

 

『値動きがマイルド』ということは良い面ではあるのですが、経済が成長して拡大していくと運用パフォーマンスは株式運用より劣後します。

 

また、前回の株式運用のところでも触れたのですが『暴落は中長期の資産運用をするには安く仕込めるというメリットがある』とお伝えしました。

 

債券は値動きがマイルドなため暴落が起こりにくく安く仕込むことが出来ません。

 

これは中長期で資産運用を行う時のデメリットになります。

 

実は、債券特有の特性を生かした使いどころは中長期の資産形成後にあります。

 

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若いうちは株式運用、老後が近くなってきたら債券運用

 

若いうちは『多少暴落してもそのうち戻るだろう(・_・;)安く仕込めるてるし(*^^)v』で株式運用を行う。※前回コラム参照

 

そうすると老後近くになってくるとある程度の資産形成がなされているはずです。

 

この段階になってくると暴落によるダメージはとてつもなく大きくなってきます。

 

10万円の暴落30%は−3万円ですが、1000万円の暴落30%は−300万円ですからね(;^_^A

 

こんなのを定年間際に食らってしまったらたまりません。

 

そのため、定年間際の暴落時でも資産を減らさずにゴールするために債券を使います。

 

若いうちは株式運用を軸に資産を増やしておき、定年をそろそろ見据えた年代になってきたら、そのウェイトを少しずつ債券運用に軸を移していきます。

 

これは確定拠出年金での基本的な運用手法でもあります。

 

※上記は私もお勧めの運用手法ではありますが、どの手法をとるかは各個人のリスク許容度によって変わってきます。迷うようであればぜひご相談ください(^^)

 

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老後2000万円問題

 

『老後2000万円問題』はとても示唆に富むテーマでもあります。

 

2000万円を銀行預金で貯めようとすると2000万円積まないといけませんが、資産運用すればもしかしたら1200万円ほどの拠出で達成可能かもしれません。

 

また老後資産形成で2000万円貯まったとして、年間3%の運用が出来るようになれば年間60万円が減らない財布から出てきます。

 

そうすれば年金に毎月5万円の上乗せが出来ます。自分が働けなくなったら自分が資産形成して貯めた『お金に働いてもらう』のです。

 

そんな老後をイメージしながら『自分にあった投資手法を見つけるための経験を積んでおくこと』はとても重要なことではないでしょうか?

 

そういった経験をしておらず『退職金でいきなり資産運用』は実はとてもリスクが高いことなのです。

 

            永井教盟

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