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2021.07.30

いちばん大事なもの

 

※今回のコラムは金融知識的なものは一切ありません。箸休め的なものを気ままに書いておりますm(_ _)m

 

私は心が疲れている時にぼんやりと『星の王子さま(著者:サン=テグジュペリ)』を読むことがあります。 

 

なんとなく読んでいると、気付かされることも多く、心が洗われる気がするのです。

 

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王子さまは自分の星にひとりぼっちで住んでいたのですが、ある日、どこからか種が飛んできて咲いた綺麗な一輪の花。

 

これがバラとの突然の出会いでした。ひとりぼっちだった王子さまにとって、バラは大切な存在になり、ずっと一緒に過ごしていました。

 

しかし、次第に気まぐれな態度をとるバラに対して、嫌なところばかりが目に付くようになってきてしまい、ついには自分の星に置き去りにしたまま星を飛び出すことを決意します。

 

別れの挨拶をしたとき、バラは王子さまを責めるようなことはありませんでした。

 

初めてみるバラのしおらしい態度に王子さまは驚いたのですが、気持ちの整理がつかないまま旅立ちの日を迎えました。

 

その後、様々な特徴のある星々をめぐり、7つ目の星として地球にたどり着きました。

 

王子さまは地球で出会ったキツネに「一緒に遊ぼう」と声をかけたのですが、キツネから「なついていない人とは遊ばない」と言われてしまします。

 

 

★『なつかせたもの、絆を結んだものしか、ほんとうに知ることはできないよ』

 

 

人と関わることで傷ついたり、傷つけてしまったり、わかりあえないと諦めてしまったりすることもあるかもしれません。

 

しかし、キツネは「なつく」とは「絆を結ぶこと」だと言い、そこには我慢強くふたりの距離を縮めていくことが必要だと言います。

 

そして王子さまがキツネをなつかせることが出来たら、

 

 

★『ぼくらは互いになくてはならない存在になる。きみはぼくにとって、世界でひとりだけの人になる。ぼくもきみにとって、世界で一匹だけのキツネになる』

 

 

そしてキツネは王子さまと別れるときにこのように言いました。

 

 

★『きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ』

 

★『きみは忘れちゃいけない。きみはなつかせたもの、絆を結んだものには、永遠に責任を持つんだ。きみは、きみのバラに、責任がある』

 

 

絆を結ぶということは、時間をかけて生まれた友情であり、だからこそ深く知り合うことが出来る。

 

そしてその絆には永遠に責任を持つ必要があるのだと。

 

そして王子さまはやっとバラの愛情に気付くことが出来ました。

 

 

★『ぼくはあのころ、なんにもわかっていなかった!ことばじゃなくて、してくれたことで、あの花をみるべきだった』

 

 

表面的なもので気持ちを判断するばかりでは相手の本当の愛情表現を理解できないのです。

 

言葉だけじゃなく、相手のしてくれたことを冷静に見つめることでそこに込められた深い愛情を知ることができるのではないでしょうか。

 

 

★『こうして今見ているものも、表面の部分でしかないんだ。いちばん大事なものは、目には見えない』

 

 

日々、目まぐるしく過ごしていくと、目の前にある出来事に忙殺され、その目的を見失ってしまうことも良くあります。

 

例えば『お金を貯める(増やす)』という行為は手段になるので、『何のために?』という目的がとても大事になってきます。

 

投資をする目的が『勝ち負けを楽しみたい』のか『長期的に資産形成したい』のかで投資方法も全く変わってきます。

 

本当に大事なものは目に見えないからこそ、忘れないように気にしておかなくちゃならない。

 

あなたにとって『いちばん大事なもの』は何だったでしょうか?

 

 

『星の王子さま』 

著者:サン=テグジュペリ

和訳:河野万里子

出版:新潮社

 

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          永井教盟

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