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コラム

世界情勢

2021.08.27

9月は相場が崩れやすい

 

今年はコロナ禍、そして雨が多かったため今ひとつ夏らしいことができませんでした。もう9月!?(・_・;)という感じです。

 

さて、9月は相場(株式市場)が崩れやすい時期なのですが、これには理由があります。

 

世界の株式市場は米国市場がおよそ60%ほどを占めており(日本市場は約8%程度)、米国の事情により世界は多大な影響を受けます。

 

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9月はアメリカ人にとって新年度の始まりであり『心機一転頑張る!』いう時期。

 

株式市場でも一緒で『さあ、売り出しをしよう!』ということでディールが殺到します。

 

すると均衡を保っていた需給関係がみるみる悪化していくとうシナリオです。

 

この話は投資に馴染みがないとちょっとわかりにくい話だと思いますが『9月は毎年相場が良くない』ということだけでも良いので覚えておいてください。

 

特に米国の祝日である『レイバーデー(労働者の日:毎年9月の第一月曜日)』明けから崩れることが多いです。※今年は9月6日。

 

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そして今年は本コラム配信日である8月27日に『ジャクソンホール会議』が行われます。世界中の投資家が注目するイベントです。

 

これは世界の中央銀行総裁が集う8月恒例の経済シンポジウムです。

 

その中でも特に米国FRB(米連邦準備理事会)のパウエル議長の講演に注目が集まっているのですが、もしかしたらここで大きな方針転換がそろそろ出るのではないかとささやかれています。

 

米国は今まで重要な政策転換はこの会議で発信をしてきた歴史があります。

 

FRBはコロナショックで金利をゼロに抑え、国債などの資産を大量に買い付けていました。それにより市場に多大なお金を供給しており株価上昇にも貢献をしてきました。

 

米国ではワクチン接種もかなり進んでおり雇用状況も回復傾向にあります。すると『そろそろもういいんじゃない?』という声も上がってきます。

 

金利は2023年までは上げないと明言しておりましたが、国債などの資産の買い上げを縮小する『テーパリング』を行うかもしれないという観測です。

 

急ブレーキを踏んでしまうと世界は混乱してしまうので、出るとしても『今まで強く踏んでいたアクセルを徐々に緩めていきますよ~』というくらいのメッセージではありますが株式市場には影響があることが予想されます。

 

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相場が崩れることについては、長期積立インデックス投資をメインとしている方はあまり悲観することもありません。

 

『夏が暑くて、冬が寒い』と同じように『9月は相場が寒い、11月12月は相場が熱い』くらいの感覚でOKです。

 

長期積立メインだと、崩れたときに沢山仕込めるのでむしろ有難い期間となります。ジャンプの前の屈伸のようなものです。

 

最近投資を始められた方については、今までずっと右肩上がりだったため下落が何日も続くと急に悲観的になったりします。

 

せっかく一大決心をして始められたのに一時の急落でやめてしまうのは非常にもったいないので落ち着いて冷静にご判断ください。

 

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最後に本コラムの注意点ですが、相場は急に変化することも良くあります。コロナショックや戦乱など誰にも予想ができない事も起こり得ます。

 

9月は崩れやすいと言っても上がることももちろんあります。

 

ただ、いつもの相場の流れを知っておくことで急変したときに『おや?』と気付くことが出来ます。

 

私も常に情報収集していますので、不安になることがありましたらお気軽にご相談下さい。

 

 

永井教盟

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