コラム
投資に関して
2022.01.14
はじめに
昨年末、多忙のため2年弱継続していた隔週配信が滞ってしまいました。
楽しみにして頂いていた方からのお問い合わせもあり、誠に申し訳ございませんでした。
今後は無理のない範囲(月1ペース:第2金曜日)で配信を行って参りますのでご愛顧の程よろしくお願いたします。
2021年米国S&P500の成績は?
さて、早速本題に入りますが、2021年の『米国S&P500』の成績を見ていきましょう。
2021年の年初来リターンは・・・28.71%でした!
強かったですね(*^^)v
2020年は18.40%、2019年は31.49%だったため3年連続二桁成長を遂げております。
これは1995年から1999年まで続いた『ドットコムバブル』以来の成長でした。
今年は良くないかも・・・
投資家界隈では『今年は良くないかも』、『地合いが変わった』とささやかれています。
2020年、2021年はコロナ禍という特殊要因もあり、いわゆる『金融相場』でイケイケでした。
反対に今年は米国FRBによる『①量的緩和の縮小(テーパリング)』、『②3回~4回の利上げ』が予想されております。
①市場にジャブジャブお金を出していたのを縮小していき3月までに終了する。※株式市場にとってはマイナス要因。
②米国では急激なインフレが起こっており、それを退治するために政策金利を上げる。※株式市場にとってはマイナス要因。
世界の株式市場の約55%を占める米国市場が世界に与える影響は多大なものがあるのです。
ドットコムバブル後は?
1995年:37.58%
1996年:22.96%
1997年:33.36%
1998年:28.58%
1999年:21.04%
2000年:−9.10%
2001年:−11.89%
2002年:−22.10%
2000年年初を『100』とした場合、2002年年末には『62』まで落ち込み、その下落率は『−38%』でした。
この後、2006年辺りには株価が1999年の水準まで戻り更に上がっていきました。
その後リーマンショックが起こるも約5年で回復、コロナショックは約半年で回復し、現在最高値付近に位置しております。
下落時の注意点
上記のように書くと『3年間も低迷して-38%も下落したらメンタル耐えられるかなぁ』と思われたかもしれません。
ちょっと待ってください! それはあくまでも2000年年初に一括投資をした場合のケースなのです。
例えば、一括投資ではなく毎月積み立てを行っている場合、株価下落時は平均購入単価がどんどん低くなっているはずなのです。
言い方を変えると『安く仕込めている』のです。
すると、わざわざ2000年年初の株価まで戻らなくても、もしかしたら半分くらい戻した時点で利益が出ているようになっているかもしれません。
これが積立投資を行う際の一番のメリットであり、リスクを軽減する投資法なのです(ドルコスト平均法)。
ただし、ドルコスト平均法も決して万能ではありません。
株価がずっと低迷して全く上がってこない場合は、やはり損をしますのでご注意ください。
******************
世界情勢は刻一刻と変わっていきますので、予想されているように下落するかもしれないし、しないかもしれません。
そんな中、積立投資をし続けるには、実は個人個人のメンタルがカギを握っております。
もしかしたら、『やるだけやって全く相場を見ない人』が一番強いのかもしれません。。。
永井教盟
コラム一覧へ