コラム
投資に関して
2022.08.12
GPIFの運用成績
今回は日本の年金運用機関である『GPIF』のご紹介です。
『GPIF』とは『Government Pension Investment Fund(直訳:政府年金投資基金)』の略称で、日本名では『年金積立金管理運用独立行政法人』と言います。
我々日本国民の公的年金の運用を一手に担っている機関なので、実は非常に身近な存在なのです。
それでいて、超巨額な資金を運用しているため、世界でも有数な機関投資家という面もあります。※別名『クジラ』とも呼ばれる。
この『GPIF』ですが、TVのニュース等での扱われ方がちょっとかわいそう(私見です)なので、ここで改めてご紹介したいと思った次第です(''◇'')ゞ
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過去21年間の運用成績は?
・2001年度に市場運用を開始して以降、2022年6月末時点での累積収益額は約101.7兆円! ※年平均利回りは約3.56%!
・このうち、債券の利子収入と株式の配当収入を合わせたインカムゲインの累積額は約44.6兆円!
・その運用資産額は2022年6月末で約193兆円!。
193兆円の資産額があり、累積収益が101.7兆あるという事は、21年間で資産を倍に増やしているんです!
めちゃくちゃ頑張っていませんか!?
それなのに、減らした時だけ『GPIFは今年〇兆円減らしました(-_-メ)』のようなニュースが流れるため、印象としては『GPIFは運用を失敗している』ように見えているのです。
※こちらはあくまでも私の印象ではございますが。。。
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GPIFの運用方針は公開されています!
長期運用の成績は『アセットアロケーション(資産配分)』で決まると言われています。
つまり『GPIF』と同じようなアセットアロケーションが取れれば、同じような運用成績が見込めるという事になります。
国内債券25%(±7%)、外国債券25%(±6%)、国内株式25%(±8%)、外国株式25%(±7%)を基本としています。※( )内は乖離許容幅。
債券と株式の割合はちょうど50:50ですね。
これと同じような資産配分にして『年平均利回り約3.5%、20年でおよそ倍』を目指すというのもアリなのですが、GPIFの運用方針は特に超長期の運用を目的にしていますので、そのまま活用するには少し注意が必要です。
現在の年金は年金保険料と国庫負担で賄われており、その余剰分を運用をしている状況であるので、およそ50年程度は手を付けなくてもいいお金なのです。
※GPIF『年金財政のおける積立金の役割』
https://www.gpif.go.jp/gpif/pension-finance.html
『100年後も安心、安全、確実に日本国民の年金を担えるように』という考え方なので人生に当てはめるとちょっと長期目線すぎるかもしれません。
そのままでも良いと思いますが、このあたりは各個人でリスク許容度を考慮して方針を決める必要があるかと思います。
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実は今回の情報はtwitterで確認する事が出来ます! ※GPIFで検索すると出てきます。
様々なものを調べる場合は『一次ソースにあたる』というのは鉄則でもあります。
四半期ごとの運用成績の公表もありますし、個人が資産運用を行う上での基礎知識の情報発信もありますので是非チェックしてみてください。
また情報収集ツールとしてtwitterは非常に優れているので、私も日頃から活用しています。
お声掛けいただければ『この人はフォローしといた方が良いよ!』という方をお伝えすることもできますので、お気軽にお問い合わせください(^_^)v
永井教盟
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